2020/07/17

仕事後、今月末に職場を離れる同僚と飲んだ。 あまり楽しくなかった。

今日だけじゃない。最近誰と会っても楽しくない。古い友人とも、最近知り合った人とも。 理由は自分にあると思う。馬鹿話ができない人間になってしまったとつくづく感じる。 腹の中身を見せることができない。無理に会話を引き延ばそうとする。 相手が欠伸を噛み殺しているのがわかる。

中学生のときくらいまで、何故あんなに会話をすることができていたのだろう。 会話をすることはとても気持ちがよかった。話し切った後の、心の澱を浄化しきったあの感じ。 今はそれがない。話をしていても気持ちよくない。

茶店でくっちゃべっているお年寄りが羨ましいと思う。 あの人たちは気持ちよく喋る。言葉に実感が宿っている。 お互いに携帯をいじりあっている学生が羨ましいと思う。 あの人たちは気が置けない、信頼し合った仲なんだと感じる。

うす笑いを浮かべて、調子を合わせるだけの、つまらない大人になってしまった。